青少年国際交流推進事業(HLABサマースクール)
1.はじめに
“あたらしいスタート”を積み重ね、みんなでつくった町、女川。
震災後、多くの皆様かのご支援をいただきながら、私たちは町民一丸となって復興に取り組んできました。希望を捨てずに挑戦を続けることで、2015年には駅前の商業エリアをグランドオープンさせました。震災からの大きな挑戦が、いまの女川町の礎になっています。
「新しいスタートが世界一生まれる町」は女川町のビジョンとなり、私たちはその後もさまざまな挑戦をしてきました。震災時に幼かった子どもたちが高校生になった今、次のステージとして“新しいことに挑戦する素晴らしさ”を、子どもたちにも伝えていきたいと思っています。これからの未来を担う学生たちが、自分自身の可能性に気づき大きな夢を抱いていけるようなきっかけを創っていきます。
2.実現したい未来
現在、中高生の約半数は夢や目標がないという調査結果があります。
皆さんが夢をみつけたのはどんな時でしたか?些細なことがきっかけになった方も多いのではないでしょうか。偏差値教育の一元的な勉強だけではなく、多様な感性や価値観に触れる機会があれば、子どもたちが将来を考えるヒントになるのではないかと考えました。
そこで、女川町では高校生向けのサマースクールを誘致・開催し、参加費用を奨学金として免除する取組みをしています。サマースクールは、年齢や国籍・居住地の異なる人々との6泊7日の共同生活ですので、考え方や文化の違いも体験することができます。大学での専門的な学びや英語での授業を受ける他、女川町の熱い想いをもった起業家と、直接話ができる機会も設けています。
普段は接することのない人、学ぶことのない分野に触れることで、子どもたちの興味関心が広がる機会になればと思っています。実際に、参加後のアンケートでは、90%の子どもたちが「新しいことに挑戦したい」と答えています。少しだけ、参加した高校生の感想を紹介させてください。
- 想像よりももっと深い学びや大きな驚きが毎日あって、普段の学校生活とは大きく違う学習環境だと思った。
- 自分の人生を真剣に捉えるようになる機会となりました。社会人の方々や、学生のメンターさんだけでなく、高校生からもたくさん刺激を受けて、同時に焦りも感じました。自分のことをよく考えるようになったので参加して良かったと心から思っています。
- “自分はどんな人間としていきたいか”というのを掴むことができました。
そして、女川町ではこのサマースクールに、より多くの子どもたちに参加してほしいという想いから、町内高校生や県内高校生に対して参加費用の奨学金制度を取り入れています。経済的理由で諦めることなく、全ての子どもたちがチャレンジできる町をつくっていきます。
より詳しく知りたい方は、是非下記もご覧ください。
daily report 2023
https://note.com/hlab_alumni/n/n5434645c08c4(外部サイト)
ending movie 2017
https://youtu.be/jF5-tcHKLZ4?si=ZFU0NCUc7iNfzFWo(外部サイト)
やりたいことを見つけるのは、決して容易なことではありません。見つけられないまま大人になった人も多いはずです。高校生は、卒業後の進路を考え、悩む、特に大切な時期です。一人でも多くの子どもたちが夢を抱き、自身の目標に向かって突き進んでいけるよう、全力で応援していきます!
3.資金の使い道
プロジェクトで集まった資金は、下記の内容で活用させていただきます。
- 高校生(女川町在住/宮城県在住等)の参加費を免除/補助する奨学金
- サマースクールの運営費(参加者の送迎費・宿泊費・教材費・食事費、施設利用料等)
プログラムには、女川町ならではの震災についての講話も取り入れています。町外からの参加者もいることから、震災についてあらためて考え学ぶ機会にもしてもらいたいと思っています。
皆様のご支援どうぞよろしくお願いします。
4.さいごに
何でもネットで調べられるようになった今だからこそ、試験勉強ではない学習の機会が必要とされていると思います。サマースクールの参加を機に人生の目標や大きな夢が見つかることがあるかもしれません。子どもたちに「挑戦する素晴らしさ」を伝え、人生がより豊かで輝かしいものになるよう、本プロジェクト及びまちづくりに取り組んでいきます。子どもたちの輝かしい未来を、一緒に創りませんか? 皆さんの応援、よろしくお願いします。