セルフメディケーション

健康で長生きしていくためには、「セルフメディケーション」の考え方を持つことが必要です。
セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と世界保健機関（WHO）は定義しています。

1. 毎日の健康管理の習慣が身につく
2. 医療や薬の知識が身につく
3. 病気で病院を受診する手間と時間を短縮できる
4. 通院が減ることで、医療費の増加を防ぐ

健康に過ごすためには、自分の健康は自分で守ることを意識し、積極的に健康管理に関わることが大切です。そのためには、健診を受けて自分のからだの状態を定期的に把握することや、病気や薬についての正しい知識を身につけることなどが必要です。正しい知識があれば、軽い症状を自分で改善したり、生活習慣病の予防や健康維持に役立てることができます。
また、普段から適度な運動と栄養バランスのよい食事、十分な睡眠・休息を心がけましょう。
あわせて、軽い体調不良の際には、薬局・ドラックストアなどで市販されているOTC医薬品を上手に使って、自分自身で健康の維持や病気の予防・治療にあたることもセルフメディケーションの一つです。

上手に行うポイント

（１）自分の健康状態と生活習慣をチェックする

セルフメディケーションの基本として、自分のからだの状態を知っておくことが重要です。生活習慣を見直す機会として健診結果を確認しましょう。
また、健診結果で数値が良くない場合は、そのままにせず、適切に医療機関を受診することも大切です。
家庭では、体重や血圧などを測定し、自分の健康状態を把握する機会を作りましょう。

（２）かかりつけの薬局を持つ

セルフメディケーションは、自ら取り組むものですが、薬剤師はそのサポートを行います。自分の体質や状態、症状に合った薬を適切に使用するために、薬剤師のアドバイスを受けましょう。かかりつけの薬局や薬剤師を決めておけば、自分の体質に合ったアドバイスを受けられます。また、医師から処方される薬との重複利用による悪影響や、のみ合わせによる副作用なども防ぐことができます。分からないときは自己判断をせず、薬局の薬剤師など専門家の指導を受けながら行いましょう。

• OTC医薬品とは

薬局やドラッグストア等で処方箋なしに購入できる医薬品のことです。これまでは、「大衆薬」や「市販薬」と呼ばれていましたが、「OTC医薬品」という呼称が使われるようになりました。