女川町誌 続編
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反対三町同盟の主催した原発反対デモは昭和四十五年十月二十三日の第一回に続いて、四十六年には一月、三月、八月と集中的に行われ、四十八年十月三日を最後に六回を数えた。デモは当初、多数の女性を交えた漁民の鉢巻き姿が主体であり、いかにも切実感にあふれていたが、回を重ねるにつれて漁民の姿はまばらになり、応援外部団体の赤旗だけが目立つようになった。これは、もちろん行政当局の啓蒙、説得活動の浸透による成果でもあるが、反対三町同盟の組織自体に内在した必然的な結果とも考えられる。 62

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