女川町誌 続編
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26 横浦B遺跡(よこうら) 〔所在地〕女川町横浦 〔概要〕五部浦湾の西岸にある横浦に位置する。三方を山に囲まれ東方から湾が望める擂り鉢状の地形である横浦の南側丘陵にある。丘陵斜面から平坦地にかけて標高六~八㍍で東西一三〇㍍×南北五〇㍍の範囲にあり、横浦A遺跡に対面する。 沢と地山の細かく砕けた小礫がみられる灰褐色の土層の畑地で遺物はあまり採集されない。詳細は不明である。 〔時期・型式名〕 縄文時代中期(大木9?)、 平安時代 〔人工遺物〕土器|縄文土器・土師器、石器 〔保管〕太田昭夫、女川町教育委員会 27 横浦館跡(よこうら) 〔所在地〕女川町横浦 〔概要〕五部浦湾の西岸にある横浦の集落の南側丘陵に位置している。大石原と横浦の峠の丘陵で東西に長く湾に向かって延びている。 紫桃正隆氏によると全体規模が東西二〇〇㍍×南北一〇〇㍍で、高さが五〇㍍の平山城であるという。県道の改修で館跡が東西に分断されている。東部は頂部に東西五〇㍍×南北五〇㍍の平場をもち、三面に三~四段の腰こし郭ぐるわがめぐり、北側に空堀跡らしいものがある。山頂から東にかけては墓地に利用されている。西部は雑木林で山頂を三方にわたって空堀がめぐっているという。 館については『横浦村風土記御用書出』(安永風土記)で「上総かずさ館」として、横浦屋敷利兵衛の祖先である木村 492

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