女川町誌 続編
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02 黒島貝塚(くろしま) 〔所在地〕女川町針浜字黒島 〔概要〕万石浦の東方に浮かぶ小島で、唐松崎に近接している。島は西側が標高三二㍍で、東側がやや低くなっている。この東側の尾根を境に南北に小さな浜辺があり、ともに標高一~五㍍の斜面から低地にかけて遺物が散布しているといわれる。 北側斜面はややなだらかで荒れ地になっており、表面観察が難しいが、浜は潮が引くと磨耗の著しい縄文土器・土師器はじき・須恵器すえきの小破片が表採できる。 南側斜面は畑に利用されていたらしく数段の段差がついている。以前は貝殻・弥生土器・土師器(籾もみ痕こんのある土器片)が散布していたというが、現在は土ど錘すいの破片が一点表採される程度で、貝層らしきものはまったく観察されない。 ただ、浜辺の波で侵食を受けている部分で、摩耗した縄文土器・土師器・土錘・製塩せいえん土器と思われる破片がみられる。潮の流れの影響で、東側の岸辺でも潮が引いた際に遺物が表採できるという。 〔時期・型式名〕縄文時代晩期ばんき(大洞おおぼらA)、弥生時代後期(崎山さきやま・十三じゅうさん塚づか・天王山てんのうやま)、古墳時代、奈良時代(国分寺こくぶんじ下層かそう)平安時代 449

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