女川町誌 続編
405/596
地下観測室と主要磁力計が破壊された。 そこで同年から翌年にかけて、都市雑音から隔絶された桐ヶ崎の現在地に観測所を移転した。以来、構内の各庁舎に自動電子化された各種磁力計を配備し、脈動磁力計や残留磁力計なども発明されて観測所が充実された。他方、ロ ケット・人工惑星観測などに研究範囲が発展し、現在に至っている。 ⑵ 観測所の施設と職員 一万五〇〇〇坪の敷地内のほぼ中央に位置する本館の周りに、磁力計センサー室、絶対観測室、光学磁力計室、学生実験室、宿舎二、工作室、検流計室、空調室、ポンプ室の合計一〇棟が配置されている。 昭和二十一年以降の職員は次表のとおりである(所長以外の任期は省略されている)。 ⑶ 観測所の研究概要 私たちは磁針を使うことによって方角を正確に知り、飛行機や船を安 373
元のページ
../index.html#405