女川町誌 続編
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⑵ ホタテガイ 宮城県におけるホタテガイ養殖試験は、当時の宮城県水産試験場気仙沼分場が昭和三十二年四月十二日に東北区水産増殖研究所の斡旋あつせんで、青森県陸奥湾水産増殖研究所から稚貝を輸送し、唐桑町舞根に真珠養殖用金網籠を用いて垂下養殖を行ったのが最初である。当時は交通の不便に加えて輸送技術も確立されていなかったため、斃へい死率は七〇㌫にも達した。しかし、生き残ったものは順調に成育し、移植時殻長四・九 センチメートルのものが八月二十五日には七・〇 センチメートル、成長率四二・八㌫と良好な成長を示した(三十二年度県水試気仙沼分場業務報告書による)。 219

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