女川町誌 続編
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町内の商店を主に需要があり、同授産所に足を運んで、注文かたがた声を掛けてくれる人もあって、入所者が地域社会とのかかわりを体験する機会ともなっている。 ⑵ 印刷作業 年賀状の印刷のほかに、創作カレンダーを作成し、関係機関に無料で配布しているが、毎年大好評で、授産所の意義の理解と周知に大きな役割を果たしている。 ⑶ 銅線解体作業 根気を要する作業であり、教育の目的に適している。 ⑷ 農耕作業 第四保育所隣に八〇坪前後の農園と、旭が丘に食用菊栽培のための農園があり、生産の喜びとともに、野外作業における解放感が、人間形成に大きな成果を上げている。 ここで特筆に値するのは町内の各種団体及び個人篤志者による定期のボランティア活動を通しての後援である。月曜はライオンズ・クラブと個人ボランティア、火曜は母子福祉会、水曜、更生保護婦人会及び民生委員協議会婦人部、木曜、町婦人会、金曜、婦人ボランティアサークルと毎日一ないし二名ずつ来所し、指導員を補佐している。こうした活動は入所者の社会性を育てる上でかけがえのない力である。町民の温かい目に見守られながら、障 161

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