女川町誌 続編
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川二小にと、こうした学級が開設された。 特殊教育の意義は次第に一般町民にも理解されるようになり、有志によって町内の特殊学級の後援会「つばくろ会」が設立され、学級間の交流を図る行事、施設整備等に経済的な援助を続け、現在も活躍している。 初期の学級出身者の多くが社会人として独立し、活躍するようになって、特殊教育の評価が高まる一方、障害度の高い入級者が多くなるにつれて中学卒業後の進路が狭くなり、せっかく就職しても職場になじめず、職を離れる者も見られるようになった。これは、こうした子を持つ親にとって自力では越え難い難題である。たまたま、社会教育関係者の間に生涯教育の必要性が強調され始めた時期に当たり、世論をバックに、昭和六十年(一九八五)九月、女川町心身障害児親の会は町長、町議会議長に対して心身障害者授産施設設置に関する陳情書、請願書を提出した。これに対し、町議会、町当局は深い理解を示し、六十二年四月、女川町心身障害者通所授産所、愛称「うみねこ学園」が開所されることになり、翌六十三年からは社会福祉法人女川町社会福祉協議会が委託されて運営管理に当たっている。 入所対象者は本町に居住する一六歳以上の精神または身体に障害のある者とし、年齢に上限はない。建物は旧女川郵便局舎を借り上げ、補修を行い、職員は町民福祉課長が兼務する所長、指導員二名、主事一名で構成される。創立当初の入所者は一〇名、平成元年現在、一七歳から二七歳までの男女各四名、計八名が在所している。「うみねこ学園」の愛称を持つ同授産所は、「生活指導、作業指導を通じて、働く喜び、働くことの尊さに目覚めさせ、互いを認め合い、信頼し合う人間関係の中で力強く生活していける力を身に着けさせる」ことを目的に、表29の日課の中で次のような作業指導を実施している。 ⑴ ポリ袋作業・紙箱折り作業 160

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