女川町誌 続編
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序 女川町長 須田 善二郎 歴史が人を創つくり、人々が歴史を支え、そして新たな歴史を創り、築き上げてきた。その歴史に先人の努力と研鑽の姿を学び、この町に生きる喜びを創り出してきた人々の逞たくましい人間像を見ることができる。先人の足跡は町の歴史であり、そこに教訓を学び、現在の試練と課題に挑戦する指針を求め、未来への展望と洞察を試みることができる。 わがふるさとの歩みと先人の貴重な体験や証言を記しるす町誌の発刊は、これからのわが町の政治や経済、文化や生活を考察する上で極めて重要な存在であり、その意義は誠に大きなものがある。また、先人の偉大な足跡と庶民の力強い生活の歩みや地域社会の変遷を可能な限り詳細に、正確に記録し、二十一世紀を担う次世代の人々に責任と誇りをもって引き継ぎ、本町の歴史の足跡を永遠に生かし続ける努力と役割が我々に課せられた重要な責務でもあろう。 昭和三十五年八月、町民の熱望と関係者各位のご努力で『女川町誌』が刊行された。それは、女川町

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