女川町誌
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同組合を主体として、自家発電方式により請負者古川電気工業株式会社の施工を開始し、町補助五十万円を加えた県費補助及び地元資金約五百万円を財源としてこの年八月下旬に竣工した。江島々民の長い間の松明たいまつ・種油・魚油並にランプ生活より一躍電化されたその喜びは予想以上のものがあつた。更にその後ラジオ聴取者の数は実に本町随一と称されている。第二節江島の漁業一、漁業の歴史的記録江島は漁業の只中に在る島嶼である。従つて島民の総てが漁家であり漁民であり、僅かに僧侶と教員(他地方出身)のみが漁業に従事していないという現状である。そして早くより江島漁業協同組合が組織され、活潑に組合活動が行われている。さて藩政時代の漁業は、海上にある江島に於ても、専ら沿岸漁業であつて、大陸棚に回遊して来る漁群或は海岸の魚貝・海草を目指した所謂内湾漁業であつた。是等の歴史的変遷を文献によつて見るに、その資料は乏しいが当時の記録として女川組石浜に勇蔵日記と称されている貴重な文献がある。この中から江島等に関する漁業の記録を抜粋すると次の様である。838

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