女川町誌
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和三十二年は乗船者のみでも六万人を数え、計画者木村熊吉氏等をして地下にほゝ笑ましめるようになつたわけである。国鉄女川駅に下車した人も、仙台石巻方面からバスで来て下車した人も、或は沖から入港する人にも必ず目にとまる女川港景観の一つとして金華山一の鳥居は年と共に名高いものとなつた。昭和二十七年白鳥省吾氏の作に一の鳥居に朝霧晴りや沖で招ぐよ金華山という女川音頭の中の一首がある。「金華山へ最短コース」を標語としている女川観光に一大光彩を放つ一の鳥居となつたのである。828

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