女川町誌
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かねて県案中の観光協会を左記の通り設立致しましたので御届いたします。記一、名称女川観光協会二、設立昭和二十五年五月十日三、所在地女川町役場内四、役員会長木村主税・副会長阿部銀治・須田善蔵五、中心観光地霊島金華山・天然記念物海猫・日水捕鯨事業場、東北大学臨海実験所(何れも県立公園内)備考会長=町長、副会長=商工会長及び合同汽船社長金華山行は従来石巻・鮎川経由であつたのを、この頃より如何にもして女川港よりにしようと努力宣伝した効果があつて、二十五年には一千九百二人という乗客があり、いたく地方民を刺激したのである偶々山形交通KKのバスがこの宣伝を知り、且つは石巻コースに不満を抱き女川コースを試みてその特色に驚き、俄然女川コース一辺倒となり二十六年は一躍四千二百七十八名と激増し、宿屋も収容困難となり渡波町に送つたり、汽船は傭船によつて辻褄を合せる盛況を見るに至つた。二十六年の観光客を地域別に区分すると仙台市一、三七三(人)、山形九八八、栗原五七八、志田二〇一、福島一五六、石巻九六、登米九三、桃生九〇、本吉八〇、黒川七六、岩手七四、加美四三、その他三三〇。当時女川コース宣伝の中心は女川港・日水捕鯨事業場・江島天然記念物海猫・金華山最短コース・リアス式海岸、湾内がコースの半道、海洋公園・東北大水産業実験所等々であつた。観光船としては合同汽船KKとその傭船だけであつた所に、昭和二十七年から大和丸汽船の第三号が参加し、二十八年から丸中金華山汽船KKの第八金比羅丸が就航し、二十九年には更に大和丸新造船第五号参加と、石巻鈴吉汽船KKの出張所開店となり、三十年よりは丸中の新造船(百屯)が加わり、三十四年から江島漁協の新造船江宝丸第三号も参加することになつた。これを表示すれば820
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