女川町誌
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昭和二十九年度鼠族駆除実施状況殺鼠剤ネオメシソ三、〇〇〇グラム毒餌配置数二〇、〇〇〇グラム殺鼠体死体発見数四六〇体ワルフアリン四六〇個毒餌配置数三九、九〇〇粒死体発見数三、五六〇体六月寄生虫の駆除人間の体内に寄生して種々の病気を越す原因となる寄生虫の代表的なものは蛔虫である。日本人の六割、七割もの人が蛔虫を持つて居る。本町に於てはある一部落を検便した結果八七・三%の蛔虫を保有して居るような現況である。腸チフス・パラチフス予防接種昭和二十三年七月予防接種法が公布され、町民の努力により漸く徹底し、遂年其の実施成績が向上して此の接種による伝染病の発生は減少した。昭和二十九年度腸パラチフスの予防接種状況乳児検診及クル病検診昭和二十八年から実施したクル病検診の結果、股関節脱臼乳児を早期に発見して将来不具者となるものを末然に防止することに努めたが、クル病の検診実施については保健所よりレントゲンを借用せねばならなかつたので、前年までは半島方面は実施しかねたのである。七月赤痢予防月間赤痢予防事業は如何に困難な事業であるかは新聞その他に於て度々報導されている通り、全国の関係者及び市町村の衛生係が此の困難なる問題について研究しているが、何うしても部落衛生組織団体の協力がなければ予防する事が出来ないので、予防月間中の行事として左記事項を実施した。特に食品取扱業者の一斉検便により保菌者検索、井戸及簡易水道の飲料水の水質検査、手洗の励行運動、手洗器の設備に重点を置いた。八月赤痢予防月間町内昆虫駆除手洗運動(手洗器の設備に重点を置く)昭和二十九年度伝染病発生状況780

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