女川町誌
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同十年三月、警察制度の改革に伴い、本県内に警察署五か所、そしてそれぞれの署内に分署を次の通り設置した。仙台警察署(十二分署)、大河原警察署(三分署)、古川警察署(六分署)、金成警察署(六分署)、石巻警察署(六分署)なお宮城集治監(始め中央監獄と称した)が、仙台区郊外の古城址に設置されたのは明治十二年九月であつた。同十九年四月には巡査養成の目的を以て、宮城県巡査教習所を開設し、この年の八月、第一回の教習所卒業生を送り出した。またこの五月には宮城県庁の組織の一部を改めて、警察本署・監獄本署の課を特設した。同二十一年六月には県内各地に巡査駐在所を設置して警察網を確立し、地方の取締を強化した。またこの月石巻警察署内に水上警察署を併置して海上の事故防止等に当ることになつた。同三十三年十月には県庁の機構を改めて、警察部(警務課・保安課)監獄署(庶務課・会計課)とした。同三十年七月には衛生方面の取締を重視して、警察部に衛生課を増設した。同三十八年四月には警察部に高等警察課を加えて四課とした。大正十年十一月、宮城県庁の機構を改正し、警察部を警務課・保安課・刑事課・高等課・衛生課・工場課の六課に拡充し、工場方面の取締りにも当つた。同十二年五月財団法人宮城県消防協会を創立して事務所を保安課に置き、各地消防団の健全な発達の育成に当つた。昭和元年に至り、先に明治十年に設置した警察分署の制を廃止した。同四年十一月には県庁の機構の改革により、警察部に警務課・保安課・刑事課・高等警察課・特別高等警察課・衛主課・健康保険課の七課を置き、特に特高課をして思想方面の取締りを厳にし、一方健康保険課をして国民の健康保険の勧奨に当らしめたのである。同十四年十二月には警察部の保安課を経済保安課として、時局柄重要視されて来た経済の取締りに乗り出した。こ750
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