女川町誌
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その外に江島に栄存法印を祀る栄存神社がある。備考欄の括弧内の地名は同調に記入してないものである。如上の神社一覧によつて見ると二十四社の中、五十鈴神社が五社、熊野神社が三社、八雲神社・久須師神社・二渡神社が各二社・その他白山神社・三国神社・山祇神社・羽黒神社・琴平神社・厳島神社及び庭足神社が各一社宛祀られている。是等神社の祭神等から考察する時、皇祖神並に天神を尊崇した大和民族によつて奉祀されたと思われるものが多い。そして之は恐らく紀伊・伊勢などの所謂熊野民族の移動と発展とを物語るものであると推測される。二、女川町内の神社明細次に掲げる二つの神社明細の中の前者は、明治二十年代に各神社より書出し、更に同四十二年頃に之に修正を施した宮城県神社明細帳から抜萃したものである。記録中の()の部は赤で書入れ、―の部は赤で消されている所である。これによると各神社の祭神・由緒・社殿・幣殿・拝殿・境内・摂社・氏子等について記載されている。後者は現存する主なる神社につき、その現状を各神社によつて調査したものである。従つて前者と比較することによつて、その変遷を知ることが出来るのである。730
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