女川町誌
716/1094

令として約二百頁の解説書も出版して強力に徹底を図り、同十四年十二月その一翼として宮城県民歌をも制定し、児童生徒に普く歌わしめたのである。宮城県教育是一、国民精神の振作㈠聖旨を奉体し国民道徳の振作を期すべし㈡団体観念を明徴にし忠君愛国の精神を作興すべし㈢敬神崇祖の念を培ひ敬虔報謝の誠を效すべし一、県民性の陶冶㈠藩祖公の雄志を景仰し進取発展の志気を振起すべし㈡質実剛健の気風を助長し堅忍持久の精神を更張すべし㈢自立自営の精神を涵養し勤労愛好の風向を発揚すべし㈣連帯責任の観念を養い共存共栄の実を挙ぐべし一、教育の時代即応㈠情操の陶治を重んじ公明なる人格の修練に努むべし㈡科学的思想の啓培に努め産業経済進展の素地を養ふべし㈢体育の普及徹底を図り国民体位の向上を期すべし県下の各学校はこの教育是を職員室にかゝげ、各教科目の実際教授に於ても平常の児童訓練に於いても、これが施行具体化に努めたもので、自学主義の教育とか実験実測重視の教育とか、労作教育・勤労教育とか、実業家の実習尊重とかいう教育と連関して、盛んに論議もせられた。小学校令と国民学校令小学校令は明治三十三年八月二十日勅令で、数回の部分的改正があり第一条小学校ハ児童身体ノ発達ニ留意シテ道徳教育及国民教育ノ基礎並其ノ生活ニ必須ナル普通ノ知識技能ヲ授クルヲ以テ本旨トス。646

元のページ  ../index.html#716

このブックを見る