女川町誌
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二、女川の島嶼女川地方の海岸は北上山脈が海に迫り、従つてリアス式の海岸を形成し、大小の屈曲した海岸線は半島となり、岬となり、また幾多の島嶼となつている。五万分一の地形図によれば島嶼は江島列島並に出島附近に最も多く散在し、また女川湾沿岸に幾つかの小島が見られる。江島附近には二股島を始め平島・蛇島・足島・笠貝島などの島嶼が列島状に浮んでいる。出島附近には北部に鮹島を始め宇ノ島・弥太郎島・毘沙門島・小名計・大名計・木島・鞍掛島・池ノ島などの島々が散在し、東南部には四子島・大島などの外無名の小島が半島状に羅布されている。なお女川湾沿岸には中ノ島・弁天島・赤根あぐじま・鳥とつ島ちま並に万石浦には黒島・鵜島・津軽島などの小島が僅かに見られる位である。是等の島嶼は何れも沿岸海産物に富み、海草魚介の採集はもとより、漁業の足場として主要視され、また海岸に景観を添えている。第四節土地・面積牡鹿郡の総面積は二〇九・七四平方粁で、女川町はその約三分の一の六六・一七平方粁の広さを有つている。これを町反歩で表わすと総地積は六、四〇八町九反六畝歩で、その九〇・一二%にあたる五、七七五町一反八畝歩は山林原野となつている。本町は山林原野が多くして、田・畑等の耕地が少く、特に水田は全面積の僅か〇・五二%に過ぎない。次に地目別にその面積と割合とを示して見よう。7

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