女川町誌
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女川町林業状況調(昭和三一年)本地方の生物乃至樹木の分布については、第一編第一章地質・生物の節に於て、その大要を述べた様に、海岸地帯に暖地性並に寒地性の両種生物が分布している。そして山地には内陸性のアカマツやモミの林の中にコナラ・クヌギ・ヤマモミジ・ヤマツツジ・ブナ・ミヅナラ・ウチハカヘデ・クリ・ミヤマガマズミなど樹種が繁茂し、また常緑濶葉樹としてはタヅノキ・ヤブツバキ・トベラ・ヒサカキ・マサキ・シキミ・シロダモ等をあげることが出来る。四、戦後の本町植林事業本町は戦後森林組合及び森林施業の合理化を計る目的を以て、戦時下乱伐による荒廃地の再造林、或は適地適木を目途に林種転換に因る一大緑地化植林事業を推進し、昭和二十四年より同三十四年まで実に一千二百町歩(内町有林二十五町歩)の造林をなし、県下優良の成績を挙げたことは、本町森林生産力の増進と住適進展に大なるものがあると信ずる。475

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