女川町誌

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但昭和七年現在戸数一、六三三戸人口男五、一七八人女四、九一五人計一〇、〇九三人昭和八年山林の計画的施業と共同的山林の経営を計るため森林施業組合を御前浜に設けしめ、政府及県の助成の下に着々該事業の遂行に着手した。天然林の乱伐により年々薪炭林の頽廃を来しつつあるので、之が防止と更に新意を用い県の補助により擽樹三、〇〇〇本を配付し、之を植栽するに当り実地指導をした結果良成績を見た。三月三日震嘯災害により耕地の被害甚大なので、之が復旧費五、〇〇〇円に対し県費補助二、五〇〇円を受けて復旧工事の促進に努めた結果、全部旧態に復することが出来た。農業復旧種苗配給事業震嘯災害により農家の種苗が流失したので、之か為め県の助成二四〇円を得て重要種苗の配給を行つた。昭和九年天然林の乱伐に年々薪炭林の頽廃を来したので、現況に鑑み該更新に意を用い県の補助八百五拾円の交付により、林樹の植栽に努めしめた結果、造林面積四十五町歩の実績を見た。また農会の活動を促し副業の振興に意を用い養兎の奨励を企図し、県から種兎の無償交付三十頭を受け、極力該繁殖に努めた。一方農家経済の緩和を計るため小麦の増殖に努め、自家用醬油醸造の指導をも行つた結果十五石の生産を見た。昭和十年政府交付米貸付冷害による農業者の水稲被害甚大なるに鑑み、之れか救済の為め政府米の交付を受け、左の通り貸付を受けた為め、其の恩恵が普く好結果を得た。政府米交付付数量二五七石六斗貸付米総数量二五七石六斗427