女川町誌
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無動力船一隻所有漁家の労力構成(註)⑴この数字は上の表を左上から右下へ斜に対角線に並行して集計したものである。⑵この数字は町役場の資料である。更にわれわれはこゝで、一隻の無動力船をもつている「サッパ漁家」の労働力構成を検討してみよう。次の表は「サッパ」の家族労働力数によつて、その個々の労働力が自家の労働力として、あるいは他の雇傭労働力として活用されているかどうかを示すものである。この表の示すところによると、「サッパ」の経営する小漁船に対する乗組員数は一―五人の範囲にある。それらの乗組員数を家族労働がいかにこれを満たし得ているかを見ることが出来るのである。「サッパ漁船」の標準的な乗組員数は二人(二八・九%)と三人(四二・三%)とである。即ち大部分の「サッパ漁船」は二―三人の乗組員で操業されていることがわかる。一隻一人という操業は一三・一%、一隻四人は392 392

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