女川町誌
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%、無動力船一隻持つているものでは二七・七%、合計においては二〇・四%の農林兼業者が見られる程度で、後の兼業は問題とするに価しない程少数である。たゞ漁業賃金労働者が圧倒的に多いことが注目される。即ち小動力漁船をも持たない「サッパ」世帯からは八二%の漁業賃金労働者が出ている。即ち無動力の、一トンの船すらも持ち得ない世帯から大部分の賃金労働者が出ていることを示している。一隻の無動力小漁船をもつている世帯の六一%が漁業賃金労働者を出している。総じて労働者と名付けられる階層は漁船を持たないもの、漁船をもつものを通じて前者は八八・七%、後者では六七・四%、総計において七四・二%で、零細漁家からは主として漁業賃金労働者が出され、また各種の労働者がこの層から出ていることは明瞭である。ちなみに町役場の資料によると、「サッパ」における漁船の所有状況は次の表の通りである。サッパと漁船「サッパ」中無動力一トン未満の漁船を持つ戸数は三九四戸(六一・九%)、漁船をもたない戸数は二二一戸(三四・七%)、動力船をもつ戸数は二二戸(三・四%)である。即ち三分の一は漁船をもたず、三分の二弱が小漁船をもち極く少数が共同経営として五トン未満の動力船をもつているのである。それでは、これらの小漁船をもち、あるいは小漁船すらももたない六三七戸の「サッパ」は如何390
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