女川町誌
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前掲の研究に基き、本町に於ける資本家群と労働者群とを次の様に分類し、次いで各項目に順つて、その実態を述べて見ることとする。一、漁業資本家群⑴巨大資本家⑵個人機船経営者⑶小型動力船経営者⑷定置網経営者二、漁業労働者群⑴近代的漁業労働者⑵沖合漁業労働者⑶沿岸漁業労働者⑷年雇的漁業労働者一、漁業資本家⑴巨大資本家独占資本として漁業に君臨している。三千人の従業員をもつ(日水)即ち日本水産株式会社女川支社がある。明治三十九年以来鮎川町に根拠地を有していた日本水産株式会社鮎川捕鯨事業場は、諸種の事情によつて昭和二十四年本町石浜に事業場を移転し、工場敷地五、〇〇〇坪、工場建坪延一、〇〇〇坪を建設して昭和二十五年五月より事業を開始し、昭和二十六年四月一日女川出張所となり、昭和二十五年には鯨九二頭、昭和二十六年は二七八頭ついで三〇〇頭以上を捕獲して活況を呈し、また罐詰・ハムソーセイジ工場等を増設した。捕鯨船(昭和二八年九月)373
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