女川町誌
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第七節資本家と労働者この節に於ては特に女川地方の漁業に於ける資本家と労働者との階級構造とその在り方について、近藤康男編「日本漁業の経済構造」の考え方を参考として述べて見ることにする。漁業界に於ても資本家群と労働者群とは、相対する関係状態に置かれている。之を漁業について見るに、その相対する関係の中には古い封建的関係が潜んでいる共同経営があり、またこの二対極分離以前の漁家の大群もある。そしてそこにも家族従事者と共に下男の様な階層もあつて、分離の萠芽を蔵している。次に前述の「日本漁業の経済構造」の中に掲げている「漁業に於ける階級構造」をここに転載して、漁業に於ける資本家群と労働者群の構造を要約することとする。370

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