女川町誌
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次表は経営種別を土台として分析したものであるが、これを従業者数の大小によつて区別し、その従業者を出している戸数を見ると左表になる、即ち従業者一―三人の戸数は五四〇で、六九%である。従業者四―九人の経営体に属している戸数は一七一戸で二四・五%、従業者一〇人から九九人の経営体に属している戸数は二八戸で三・八%である。このことは女川の漁業形態がいかに零細な経営漁家を以て成立しているかを示すものである。零細経営漁家(昭和二七年)これらの零細経営漁家は前にもいう通り、無動力の一トン級の小漁船によつて年中沿岸漁業を営むものである。二四%の四―九人の経営は、その多くが協同経営の形態により動力五トン級の漁船により、あるいは小型の定置を営むものである。一、漁業世帯戸数と世帯人員女川町の世帯総数は三、〇八二戸、人口総数は一七、五五二人(昭和三〇、一〇月現在)であることは既に述べたが、是等の人口は女川湾を囲んで散在する二十数か所の部落及び島嶼部落に居住している。之を産業別に見た世帯数の割合からいうと、水産業者の戸数は全世帯の三分の一を占め、商業・建設工業・製造工業等が之に次ぎ、農業や林361

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