女川町誌
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に従業員の二分の一乃至三分の一が、女川町以外の出身者をもつて満たされているという事実である。漁業従事者の規模別漁業経営体数(昭和二七年)前頁の表を更にわかり易くすると、右に掲げる漁業経営体数の表に要約される。この表を見ると経営体数と乗組漁夫数、船型と漁種とが一目瞭然にわれわれの目の中に入つて来る。これを以てみても、いかに女川の漁業が小経営を基盤とし、そこに多数の漁業労働者が集積し、それが「サッパ」という極めて伝統的な沿岸漁業を営んでいるかを知ることが出来る。そして二〇人以上特に五〇人以上の従業員をもつて、組織されている近代的な近海漁業形態が発展をとげ、この中に漁業労働者が次第に吸収されようとする状勢にあるかを知ることが出来る。360

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