女川町誌
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式である。Cは女川における最も進歩した漁業経営の資本主義方式であつて、その経営と労働とは完全に分離し、資本主義形体を明瞭にしている。その労働は主としてA形式の女川漁業の基本形体から繰り出されて来るのである。この事実を頭においても一度水揚金額の月別直線に目をうつしてみよう。即ちこの月別曲線の焦点をなす六―十一月に亘る水揚金額の大部分を占める漁獲は、鰹サンマの期節によつてカバーされ、しかもそれは女川漁業の基本形体である。Aによつてではなく、またその変形でやゝ進歩した漁業形体であるBによつてでもなく、主とした大型の近代的経営形体を為しているCによつてになわれていることを知ることが出来ると思う。備考尚この点については三六〇頁漁業経営体数の表を参照せられたい。漁船数(昭和五年以後、各年末現在)356

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