女川町誌
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昭和三十二年二月、女川町議会は二十九日魚市場上屋建築の入札について申請のあつた二十七業者から、次の八業者を指命した。なお二十三日現場説明、二十七日入札を行い、着工は三月早々でサンマ漁期までには完成する。大林組・大曲建設・池田組・高弥建設・戸田組橋・大本組・成建設・石田橋同二月二十七日、池田組が三千四百七十万円で落札し、同三月十日女川町臨時議会は以上の経過に異議ないと議決した。なお同三月五日公聴会を開いて各方面の意見を聴いた結果、多数の人々も宮ヶ崎川尻地先は水深適当で、市場として最適臨港線の位置も良いというので、現在の場所に決定したのである。かくて天然の良港女川は、近年商漁港両修築事業の進捗と臨港鉄道の開通と相俟つて、近代港湾都市としての体制を整え、特に待望の女川町魚市場の新設により、女川の水産業は素晴しい飛躍が約束されたといえよう。女川町魚市場設計概要一、名称女川町魚市場二、位置宮城県牡鹿郡女川町宮ヶ崎川尻地先三、規模一、全体計画総延長一八〇M巾二五M二、今回工事竣功したものイ、延長一二〇M巾二五Mロ、敷地面積三、八七五M2ハ、建築面積二、八五四M2ニ、床延面積二、六二四M2ホ、管理棟鉄筋コンクリート二階建(延長一六M)ヘ、水揚鉄骨上屋(延長一〇四M)四、建設事業費四〇、一〇〇、〇〇〇円五、施設者開設者、女川町六、卸売人宮城県漁業協同組合連合会七、設計者宮城県建築課、工事施工者池田建設KK八、起工昭和三十二年三月一日竣功昭和三十二年七月十日351

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