女川町誌
415/1094
昭和二十三年八月十日附右許可申請書を県に提出した。これに前後して宮城県水産業会長よりも魚市場開設権許可申請書を本町経由、県宛提出玆に町と県水産業会の競願の形となり、同十月四日に至り本町に対しては魚市場上屋施設を欠くと言う理由のもとに不許可となり、一方県水産業会は許可となつた。町会議長木村庄左衛門氏より、同十月十八日に曩に魚市場開設許可願を申請したが、魚市場上屋施設がない理由で不許可となつた。そこで更に上屋新設の上、改めて魚市場開設許可願を申請すると提出されたのである。昭和二十五年四月二十八日の議会で、女川魚市場施設工事請負契約を定める事にきめた。同日本町魚市場開設権に係る業務機関たる株式会社魚市場(仮称)に対して、総株金の半額たる五百万円也を出資することに議会で可決している。同上議会では女川町魚市場開設条例を制定した。昭和二十五年六月十六日、桃生牡鹿地方事務所長菅原清氏より、かねて申請中であつた魚市場開設の件知事より許可されたから命により通達するとあつた。昭和二十五年六月、株式会社女川魚市場創立趣意書及び企画目論見書が発起人一同の名を以つて一般に公示され愈々待望の魚市場は町営と称して非常に期待され、町長初め議員の努力の結晶として初めて生れ出たので、町民一同の感謝と注目する所であつた。然るに県漁連の魚市場との競争もあり、経営に遺憾な点もあつたが、遂に解散となつた。魚市場綜合計画促進について一、女川町魚市場綜合計画促進を本町議会水産常任委員会に附託して審議検討するものとする。二、株式会社女川魚市場の再建については魚市場自体に於て行うものとする。昭和二十六年六月十四日(提出可決)女川町長木村主税347
元のページ
../index.html#415