女川町誌
40/1094

ことであるが、吾々町民は本町誌を手にすることによつて、吾等の先祖が特に交通不便で資源に乏しかつたこの女川を、如何なる苦辛をなめ、どれだけの努力を払つて、ここまで育て上げて来たかを理解して感謝の念を抱くと共に、我々現代の町民が更に如何なる方向に向つて、精進努力すべきかという心構の参考として頂くことが出来るならば、幸甚これに過ぎるものはない。 なお町民各位はそれぞれの立場から、本町誌に対し種々の御希望もあられることと察せられるが、最初の編纂事業でもあり、またページ数にも限りがあるので、不十分な点もあろうとは思われるが、それ等は後日の補正に俟つことにしたい所存である。終りに編纂委員長として二箇年半も御苦辛下された菊地先生の御熱誠に厚く感謝申上げると共に、両専門委員を始め各委員に対しても衷心より謝意を表し、ここに所懐の一端を述べて序文とする。 昭和三十五年八月 女川町長 木 村 主 税2

元のページ  ../index.html#40

このブックを見る