女川町誌
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道路改修促進陳情書 陳 情 書 町当局並に町議会及関係役職員の絶大なる御努力により、町内各道路が改修せられ都市計画地内の道路とし着々として面目を新に致し居らるゝ事は、町民としてその努力に対し最大の敬意を表する次第であります。 尚町当局に於ては町発展の為新設道路の工事計画中と聞き及び居りますが、県道女川―雄勝線の内女川浜字大原番地先(黒須忠治宅より宮城罐詰女川工場まで)の道路は未だ改修工事が施行されず居り、御承知の通り当該道路は宮崎・石浜並に伊勢日蕨方面への七分岐点にて、本町の重要なる幹線道路にて、その交通利用度の頻繁なる事は他路面に比しておとらざるものであります。然るにその路面は中心部分が窪み、降雨の際は水溜りをなし、側溝がないので強雨の時はその汚水が両側の商店に流れ来たり、各家は屋敷内に応急の排水溝を設け、又は穴を掘つて自然排水する等の努力をなし排水につとめて居ります。 前述の通り路面が窪み居るため中心の部分は、降雨の後数日を経ても乾くこともなく常時湿地化し居り、通行人は両側の軒下を通り自動車及オート三輪車は速力をゆるめず疾走するので、両側の商店は店舗内は勿論商品甚しきは居宅内まで泥及泥水がはね入る現況であります。 右の現況でありますので、過般地元議員に又当局に口頭にて改修促進方を懇願致しましたる処、本年中には工事施工せらるゝとの解答を受け、今日までその施行方を心待ち致して居りましたが、未だに施行する様子もなく日々困却致し居ります。本年も早十月も半ばになり今後雨雪の候となり、尚一層の被害を受ける事は勿論寒気加われば工事施行も困難になる事故、何卒年内中に工事施行完成相成りたく格別なる御詮議御配慮下されたく連署を以つて陳情致します。 昭和二十七年十月十七日 陳情人 女川町 鈴 木 鉄 雄 田 畑 甚 三 郎 村 中 清 作 本 城 東 二 郎 滝 川 誠 二 石 井 文 悟 小野寺 富之助 遠 藤 と し 子 福 原 せ い 千 葉 勝 郎 千 葉 三 郎 永 野 常 松 伊 藤 惣 之 助 黒 須 忠 治 野 村 哲 蔵 植 木 新 一 阿 部 喜 久 治 遠 藤 多 美 子 269
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