女川町誌
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一、起債目的 女川港修築工事費負担金 一、借入金の利率 年三分二厘以内 一、借 入 先 大蔵省預金部又は保険院簡易保険局銀行其の他より借入するものとす。 四、女川・雄勝線改修の陳情 女川港修築工事の進捗するに伴い、漁港商港、又は軍港としてそれぞれの立場から重要視されるに至つた。従つて女川港周辺の道路も産業或は国防の見地から重視される様になつたのである。 戦争酣なる昭和二十年三月のこと、県道女川雄勝線の緊急改修の件が、女川・雄勝両町長より、更に同二十三年八月、県道大原女川線まで女川雄勝線の修築の件につき女川町長及同議長より県当局に対しそれぞれ陳情された。その陳情書は次の通りである。 道路緊急改修に関する陳情書 昭和二十年三月四日 一、県道 線 延長約二十六粁 女川町長 須 田 金 太 郎 右県道は女川町雄勝町を結ぶ臨海路線として、地方各種産業上重要視せらるゝこと久しきに渉れとも未だ改修に至らず、徒歩すら困難なる現状に有之候、然るに今や戦局の急迫に伴ひ本路線は国土防衛上重要視せらるゝに至り、緊急改修を要望せらるゝ次第も有之候条、昨年県に於て実地測量せられたる路線を今般緊急改修賜はり度両町連署を以て及陳情候 追而改修御実施に当りては最善の御協力致すべく用意罷在候右陳情候也 雄勝町長 永 沼 勝 夫 道路修築の儀に付陳情 県道大原女川線並女川雄勝線の修築実施相成度此段陳情いたします 理 由 女川港は北日本に於ける太平洋沿岸唯一の要津なるも、山脈縦走して山又山随て道路嶮峻にして交通不便甚だしく、加えて隣接町村との交通連絡を欠き、文化の発達産業の開発に著しき 女川 雄勝 自 牡鹿郡女川町石浜 至 桃生郡雄勝町船戸 266

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