女川町誌
293/1094

第七号女川港修築調査座談会速記録(同年)(略)第八号同会に於ける町長挨拶(略)第九号女川港修築計画概要(略)第十号女川港修築計画平面図(略)第十一号宮城県女川港修築陳情書(略)第十二号女川港水道計画(平面図、工事費調書)(略)第一号女川港の特色㈠内港は赤根と大貝崎とを以て抱かれ、女川及五部浦の二つの懐をなし、其の面積約三百五十六万坪三方山を以て囲まれ、水深は至る所大船巨舶の入港に適す。昭和十五年迄は一万四五千噸の米英諾の巨船入港し、自然岸壁よりポンプを以て保税工場に油の陸揚をなし、帝国軍艦も屢々入港して簡閲点呼を行ふ。昭和二十年九月十三日は米国艦隊五隻入港す。㈡外港は約一千万坪出島笠貝島江の島平島二股島寄磯崎等により囲まれ多数の船舶を碇泊せしむることを得。㈢女川港は近傍に河川の流入、又は崩壊し易き岩礁等なきを以て、将来と雖も浚渫の経常費を要せず。㈣水深は二万噸の巨舶接岸設備と雖も容易にして、之が為めに浚渫を要するが如き所は全然なし。㈤女川港は何等障害なきを以て入港に時間を要すること少し。㈥女川港には大河川なしと雖も、数百米の山を以て囲繞せらるゝを以て沢川の大なるもの多く計画中の女川上水道は人口四万を養ふに足り防備隊の使用したるもの二ヶ所、更に多くの候補地を有する故、一般市民の飲用船舶用水等には絶対に不足を来すが如きことなし。㈦港湾施設に利用し得べき平地は少しと雖も左記の平地を利用することを得。女川浜字大原一五万坪平地浦宿五万坪平地及埋立せる土地石浜三万坪埋立中小乗浜一万坪埋立計画地野々浜・大石原一〇万坪〃塚浜一〇万坪〃計四四万坪然りと雖も大工堤地帯大商業地帯として女川の背景をな227

元のページ  ../index.html#293

このブックを見る