女川町誌
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沈殿物ありとも航行に困難を感ぜしむる事なからしむ。但し干潮面は計画水位以下三尺なるを以て干潮の際大船は一時出入を停止せさる可からす、之れ甚だ不便に似たれとも四五百噸船舶の通航は頻繁ならずして、主として三百噸級以下の船舶の利用程度最大なるを以て、此の如き断面によりても実際に於て支障大ならさるものと信す、殊に深度を益々大ならしむるは工費に於て頗る多額を要する嫌あり、されば四五百噸の大船は暫らく之を忍ぶこととして計画を立てたり、尚ほ左右岸道路は曳船道にして幅員二間半とす。但し一方は在来府県道なるを以て三間半とせり。掘鑿土量五拾五万五千五百七拾七坪総掘鑿土量内訳弐拾七万四千百弐坪土砂土量内一万三百七十四坪女川湾内土砂土量三万三千七十五坪地峡内土砂量二十三万六百五十三坪万石浦土砂量拾六万七千百九拾壱坪砂利混土砂量拾壱万四千弐百八拾四坪硬岩量内拾壱万参千八百弐拾坪地峡掘鑿硬岩量百六十四坪渡波湾口硬岩量工事費一金七百参拾五万円也内訳金弐百弐捨六万壱千百八円也土砂掘鑿費金百七拾七万弐千弐百弐拾四円也砂利質掘鑿費金弐百九拾五万八千四百六拾七円也硬岩掘鑿費金七万六千五百弐拾五円也潰地買収費金壱万五千円也家屋移転料金弐拾六万六千六百七拾六円也監督並に雑費附記本計画設計書は女川地峡掘鑿並に之に附帯せる女川湾及万石浦浚渫工事を含みたるものにして、渡波湾に対しての突堤航路の浚渫其の他当然必要なる設備を含ます、故に実施に際し此等の施設を別に計上せさる可からず。182
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