女川町誌
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八、飯子浜野々浜の東方、横浦の対岸に飯子浜の聚落がある。この浜の住民は水産業を専らとし、特に前面の浜にはカキの棚綱等が隙間もない程施設されている。ここより道路が分れて南は山を越えて、牡鹿町の鮫の浦や谷川方面に、海岸沿いに東すれば塚浜に至るのである。昭和二十年四月まではこの地の学童は塚浜分校に通つていたが、今は五部浦校に通学している。飯子浜には少彦名神を祭神とする久須師神社(薬師神社)が祀られ、境内には薬師堂や古碑がある。古碑は応永二年乙亥十月二日と刻まれてあるので、足利義満時代のものと見られている。九、塚浜・小屋取横浦の対岸の正東、飯子浜の東北にあたり塚浜という聚落がある。女川港より巡航船で女川湾を対角線に南東に直進すること約四〇分間にしてこの浜に到着する。この塚浜は三方山に囲まれた海岸部落で、戸数四二戸の小じんまり飯子浜住民の生業(昭和二七年度調)71
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