女川町誌
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二、遺跡の位置女川町浦宿字尾田峰囲貝塚は、北上山脈の最南端、大平洋に突出する牡鹿半島のくびれを成している二つの湾の一つ万石浦の最奥部に位置している。石巻から国鉄で約三十分、浦宿無人駅から北へ三百米、万石浦の汀線に近いこの地点は背面三方が丘陵で囲繞される谷となっていて、この丘陵から下る二条の小さい清流が、扇状の緩い傾斜の畑地を作っているが、貝塚はこの上に営まれ日当りも良く、前方南面は開けて静かな漣痕を印する万石浦の望まれる恰好の地である。三、調査経過と出土遺物三十四年十一月の学術調査は、東北大学教育学部教授平重道氏・東北大学講師宮城学院女子大学助教授加藤孝氏を中心として行われたものであり、歴史研究会から四名学生十名が参加、他に地元の絶大な援助に恵まれて遂行され、十一月二十一日から二十六日までの僅少な日時にもかかわらず、予定通り、多くの成果を得たことは感謝に堪えない988 尾田峰囲貝塚より発掘の土偶

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