女川町誌
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(潜水計画) ▽五月十八日横浜でバチスカーフを海上におろす。 ガソリン注入その他の整備に約十日間。 ▽五月下旬、東京水産大学実習船神鷹丸(二三五トン)で宮城県女川港へ向け曳航。 ▽六月上旬第一回潜水。七月中旬までに金華山沖で潜水七回。整備を考慮すると順調にいつて一週間に一回の割となるでしよう。 ▽七月中旬または下旬、浦賀に曳航。 ▽八月下旬までに房総沖で四回潜水。 (研究項目) 1、深海性遊泳生物の生態に関する研究 2、深海性底性および定着性生物の生態に関する研究 3、深海の発光生物に関する研究 4、深海底の細菌に関する研究 5、深海漁法に関する研究 6、漁礁に関する研究 7、DSL(超波音偽底像、いわゆる幽霊海底)に関する研 究8、水中光の減衰・偏光・散乱などの海洋光学に関する研究 9、深層水の流動に関する研究 10、深層海水の化学成分に関する研究 11、深層海水の微量元素に関する研究 12、深層海水の放射性同位元素に関する研究 13、放射性炭素による深層海水の年令決定に関する研究 14、リップル・マーク(縞模様)に関する研究 15、深海底の地形と堆積物に関する研究 16、人工爆破による地形および底質の変化に関する研究 17、黒潮分流の構造に関する研究 このほかに全国の大学・研究機関に照会したところ若干の希望が寄せられましたが、大部分は右の十七項目に入るものでした。 (取材関係の参考) 1、五月十四日、ウーオ少佐ら三氏の到着のさい、羽田空港のロビーまたは記者クラブで記者会見を開きます。 2、五月二十一日午後四時半―七時。椿山荘で朝日新聞社主催のカクテル・パーテイーを開きます。3、横浜ならびに各基地で岸壁につなぐ時は、金属製ワイヤーを使わぬ筏をつくりこれに繋留しますが、ガソリンを満載している関係でゴムぐつまたハダシでないとこの筏にも乗れません。 4、スポークスマンには東京水産大学教授佐々木忠義博士が当ります。バチスカーフ建営委員名簿(五十音順) 委員長 農林省水産講習所長、理博 松生義勝 前東京水産大学長 委員東京水産大学長 庵原順一東北大農学部長、理博 今井丈夫東京水産大教授、理博 宇田道隆文部省大学学術局学術課長 岡田澄984 984
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